レトルト工房 ~錬金術師の仕事場~

個人サークル「レトルト工房」のブログです。現代科学の最後尾を独走中です。

一日一星 No.0045「プレゼント」『ボッコちゃん』

送り主の意図とは違う反応が起きてしまったが、結果的に目的は達成したという話。「終わり良ければ全てよし」「結果オーライ」ということだが、これでうまく行くと勘違いしてしまったら、同じ状況が発生したときに同じ対応をとってしまい、思わぬ展開になるのではなかろうか?
この話のように、共通の敵ができると敵の敵は味方理論から利害関係者が結束するという話になり勝ちだが、実際どうだろうか?敵側に寝返ってライバルを攻撃するとか、敵をそそのかしてライバルを攻撃させるとか、自分は安全な位置にいてライバルを最前線に送り込むとか、結束とは程遠い状況になったりはしないのだろうか?
あと、この作品は、星新一の別の作品「探検隊」を思い起こさせる。こちらはプレゼントではなく置き去りで、原住民のことを考えて行動しているのではないのだが、主人、ペット、迷惑を被る原住民という関係が似ている。