レトルト工房 ~錬金術師の仕事場~

個人サークル「レトルト工房」のブログです。現代科学の最後尾を独走中です。

一日一星 No.0057「こわいおじさん」『だれかさんの悪夢』

「こわいおじさん」的存在が必要とされていても、なかなかその役割を引き受ける人がいない。これは、個人の資質の問題ではなくて、「こわいおじさん」を支える仕組みが崩壊しているからなのではないかと思う。こわい上司を演じようにも、パワハラ上司扱いされるのではそう強くも出られない、という問題と同じだ。今年(2020年)流行った『鬼滅の刃』の主人公のセリフ「長男だから耐えられた」は家父長制が生きていた時代だから成り立つが、現代では時代錯誤なセリフに聞こえる。しかしそのセリフが小学生の間で流行っている。これは、今では無くなってしまった権威が代わりのものを見つけられずに思いがけない形で現れてしまったということなのではないだろうか?
ところでこの会社の派遣システム、電話の指示で行ってみたら自分の子供だったらどうするのだろうか?住んでいる場所が同じならバッティングする可能性は高いと思うのだが、気まずいことになりそうな気がする。