レトルト工房 ~錬金術師の仕事場~

個人サークル「レトルト工房」のブログです。現代科学の最後尾を独走中です。

一日一星 No.0060「治療」『宇宙のあいさつ』

劣等感に悩む人類を救うために、「標準人間」という平均的人間のモデルを作り、幸福検定をする話。作中では電子頭脳が出てきたりとハードウェア寄りのシステムだが、現代(2021年)ではビッグデータとAIでソフトウェア的に実現しそうだ。
標準人間と会話することで劣等感を解消した人は努力をしなくなり、人類のレベルがどんどん落ちていくという展開だが、実際はどうだろうか?現代で言うと偏差値がこれに近いが、平均を超えたことに安心して成長が止まる人もいれば、平均以下の人が奮起して平均を超えることもあるのではないだろうか?結局のところ人類のレベルはそれほど高くもならず、かといってどんどん落ちていくわけでもないほどほどのところに落ち着くのではないかと思う。