レトルト工房 ~錬金術師の仕事場~

個人サークル「レトルト工房」のブログです。現代科学の最後尾を独走中です。

一日一星 No.0005 「天国」『悪魔のいる天国』

一読して、似た話を思い出した。ドラえもんの「石ころ帽子」という話だ。周囲の人のウザい干渉に辟易したのび太ドラえもんにこぼすと、ドラえもんが石ころ帽子という帽子をくれる。それをかぶると路傍の石のように相手にされなくなる。最初は満足していたのび太だが、次第にウザい干渉が恋しくなる。
この「天国」も、辟易していたはずの人間関係が懐かしくて堪らなくなる。これらの作品の発表時期が同じなのかズレているのかはわからないが、どちらの作品も人間関係の煩わしさと愛しさをうまく表していると思う。星新一藤子不二雄は小説とマンガというジャンルこそ違うが、それぞれの作品を比べてみると色々発見があるのではないかと思う。