レトルト工房 ~錬金術師の仕事場~

個人サークル「レトルト工房」のブログです。現代科学の最後尾を独走中です。

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

一日一星 No.0025「なるほど」『かぼちゃの馬車』

法律とは何なのか?と根源的なことを考えてしまう作品。法律は地球人にしか適用できない、ホモサピエンス限定のルールのようだが、世界には「ハトは市の上空を飛ぶべからず」といった、動物まで対象にした法律があるらしい。 こういう事件が起きると対宇宙人…

一日一星 No.0024「秘密結社」『かぼちゃの馬車』

秘密結社に入っているという噂が出回っている、というのは秘密結社としてどうなのか?何か情報管理がザルっぽい。しかし、やっていることは良いこと。秘密にする必要は無いと思うが、秘密にすること自体に意味があるのだから活動内容は何でも良いのだろう。…

一日一星 No.0023「かぼちゃの馬車」『かぼちゃの馬車』

気の持ちようで人の印象は変わるといった感じの話だが、こういう薬は現在(2020年)似たようなものがあるのではなかろうか?向精神薬で脳内環境を改善するというのは治療方法として確立されているだろうし、この話のように一回しか効果がないということもない…

一日一星 No.0022「悪魔の椅子」『かぼちゃの馬車』

何かが起きそうでなかなか起きず、思わぬ人が思わぬ目に遭って終わる。落ちも切れがいい。悪魔から見ると盲点を突かれた感じで、正に悪魔的所業。3つの願いの最初に願いの回数を無限回にしてくれと言う感じ。こういうのは最初に相手に禁じ手だと断っておくべ…

一日一星 No.0021 「質問と指示」『かぼちゃの馬車』

何かの教訓のようにも思えるが、何の教訓だかわからないし、無理に教訓に当てはめてしまうと、この作品のなんだかわからない残念な魅力が損なわれてしまうような気がする。 冴えない男のところに謎の美少女が舞い降りてくる系のマンガやアニメを一時期よく見…

一日一星 No.0020 「処刑場」『かぼちゃの馬車』

訓練がピンポイント過ぎるw 他にどんな訓練を受けていたのか気になる。熱帯に行くスパイの必修科目なのか?以前にライオンに食われたスパイがいたのか?ライオンにしてみたらいい迷惑だが。

一日一星 No.0018 「超能力」『かぼちゃの馬車』

主人公が超能力で無双する話ではなく、思わぬ展開になってしまう話。誰もが自分の抱えている都合の悪いことをバラされやしないかと不安になって主人公を避けるのだが、この話と「薄暗い星で」の「人間というものは、だれもかれも大差ないな。それなのに、な…

一日一星 No.0019 「子供の部屋」『かぼちゃの馬車』

怪談っぽい始まり方で、文明批評っぽい終わり方。人間は自然だけでは飽き足らず、何か過剰なものを欲する生き物なのか。 お化けを見た後、登場人物の口調が急に変わるのは伏線かと思ったが、そうではなかった。何でですます調に変わったのか。 「水くさいぞ…

一日一星 No.0017 「若がえり」『かぼちゃの馬車』

歳をとると人間が出来てきて、「七十にして心の欲する所に従って矩を踰えず。」などという境地に達しそうに思えるが、これは単に気力体力が衰えてきたために矩を越えるような行動がとれなくなっただけなのではないだろうか?この作品で主人公が若返った途端…

一日一星 No.0016 「現在」『かぼちゃの馬車』

ポストアポカリプス物だが、普通に現状回復している(数千年かかっているが)。よくあるポストアポカリプス作品は、文明崩壊後の荒廃感を描くのが普通だが、そこをあっさり済ましてしまうスピード感がスゴい。文明崩壊の原因が、戦争や自然災害ではなくコンピ…

一日一星 No.0015 「虚像の姫」『かぼちゃの馬車』

人間にとって顔の良し悪しというのは重要なファクターだが、これは進化とか生存競争といった面でどんなメリットがあるのだろうか。目鼻立ちや顔色で心身の健康度を測っているということなのか?人種や年齢や群れの中での地位などもわかるかも知れない。しか…

一日一星 No.0014 「大洪水」『かぼちゃの馬車』

こういう思惑と逆パターンになる落ちの話が他にもあった気がする。貧乏神だか福の神だかが出てくる話だったが、タイトルが思い出せない。それ以外にもあったかも。 「ドラえもん」にも、のび太とドラえもんが箱舟を作る話があったが、これもタイトルが思い出…

一日一星 No.0013 「高度な文明」『かぼちゃの馬車』

文明が高度化すると技術はブラックボックス化し、スキルは細分化する。私もスマホが無ければちょっと難しめの漢字も書けなくなってしまっている。「超光速原理も、料理法も、工事用の光線銃の構造も」全部一人で説明しろという方が無理があるが、相手が宇宙…

一日一星 No.0012 「ナンバー・クラブ」『かぼちゃの馬車』

現代のSNS社会を先取りしたような話。だが、SNSでは「ギリシャ旅行」のようなキーワードからそれについて発言している人を検察するが、ナンバー・クラブでは先に話したい人がいて、その人と共通の話題を検索してくれる(単に私が知らないだけで、そういうサー…

一日一星 No.0011 「常識」『かぼちゃの馬車』

これは精神分裂で人格がどんどん増えていく話だが、医者は何故統合する核になる人格を、「常識的に」仕事をする人格にしたのだろうか。外部と繋がっているからだろうか?確かに、自己完結している人格よりも外部と関係している人格の方が、社会性がある分統…

一日一星 No.0010 「確認」『かぼちゃの馬車』

この話で使われている認証方法は、指紋、声、血液型と、どれも生体の情報を使用している。人を識別する時、私達は肉体的特徴の他に人格的特徴(その人らしさ)も考慮に入れるが、人格的特徴というのは機械的に識別しようとすると難しそうだ。人格というのはい…

一日一星 No.0009 「墓標」『かぼちゃの馬車』

埋葬装置をテレビで紹介するというよくわからないシチュエーションだが(しかも土葬)、現在(2020年)の新型コロナ禍では妙なリアリティーがある。感染拡大を抑えるために、埋葬はこんな機械にやらせた方がいいのではないか。もちろん非常ボタン付きで。

一日一星 No.0008 「大転換」『かぼちゃの馬車』

全国民がひょんなことから幽霊になったら実質無敵になってしまったという話だが、この思考実験で星新一は何を書きたかったのだろうか? ホッブスは『市民論』や『リバイアサン』で、自然状態では万人が万人と争わなくてはならず、そういうのはしんどいから社…

一日一星 No.0007 「外見」『かぼちゃの馬車』

読み終えて、最近新型コロナウイルスで話題になっているエクモ(人工心肺)を想起した。現在は体外に設置される大きな装置だが、将来小型化、高性能化して体内に装着できたらどうだろうか。心肺に持病を抱える高齢者などは取り替えを望むかも知れない。iPS細胞…

一日一星 No.0006 「ご要望」『かぼちゃの馬車』

物語の主人公は大衆の要望に従わなくてはならず、同じ事をしていると飽きられてしまう、というのは今で言うとエゴサーチしているYouTuberのようだ。人気商売は多かれ少なかれこんな感じなのだろう。人気商売でなくても人事評価で給与が決まるサラリーマンも…

みんみど2020 採取完了

ミドリムシプロジェクトの採取完了した。