レトルト工房 ~錬金術師の仕事場~

個人サークル「レトルト工房」のブログです。現代科学の最後尾を独走中です。

一日一星 No.0015 「虚像の姫」『かぼちゃの馬車』

人間にとって顔の良し悪しというのは重要なファクターだが、これは進化とか生存競争といった面でどんなメリットがあるのだろうか。目鼻立ちや顔色で心身の健康度を測っているということなのか?人種や年齢や群れの中での地位などもわかるかも知れない。しかし必ずしも美男美女ばかりが良い訳でもなく、強い男のことを古い言葉で「醜男(しこお)」と言ったりする。「醜男」というのが必ずしも醜いことを意味するわけではないのだろうが、「醜」と言う字を使う理由がそれなりに(優美な感じではなく厳つい感じとか)あるのだろう。
この作品では鏡に映った自分を実際以上に美しく見たり実際以下に見たりしているが、魔法の鏡でなくても人間は自分の顔を脳で補正して見ているのだと思う(顔に限らず目に映った全ての物を脳で補正して見ていると言った方が適切かも知れない)。